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今年はやわらかくなりたいです
メイジキメラのつばさ
[20180326]
昨日の夜遅くに、市外に住む父の携帯から電話がかかってきた。
数ヶ月前に電話で意見の相違があってから
疎遠になっていた父だった。
年齢も年齢だし、このままけんか別れしたまま
もう会えなくなるかもしれないことも
覚悟しなければいけないのかもしれないと思っていた。

出てみると県立病院のお医者さんから。
父に何かあったのだろうかと思ったら
本人に代わってくれるとのこと。

少し父と話をしてから再度先生に代わってもらい
詳しく話を聞くことができた。

呼吸が苦しくなり咳が止まらなくて救急車で搬送された。
調べてみると心臓の機能が弱っていて馬力が足りておらず
いわゆる心不全という状態になっていて
それに関連して肺にも水がたまっている。
とりあえず処置として酸素吸入と
血圧が高くなっているので血圧を下げる薬をしている。

今晩すぐ帰りたいと本人は言っているのだが
今帰しても原因をきちんと処置できていないので
また運ばれるだろうと思う。
とりあえず今晩は重症室に入院してもらって、明日以降検査と治療をしたい。
はやければ1週間、10日くらい入院ということになるので
娘さん、近いうちに時間を見つけて病院に来て
話を聞いてもらえないか。



とのことだったので、翌日となる今日ちょうど休みだったので
朝一番で市外にあるその県立病院に行ってきた、のだけれど…。

病院では今インフルエンザが流行しているため
患者との面会は制限されているらしい。
担当看護師さんから書類の説明を受け
必要なものについて聞いたり書類にサインをしたりしていたら
父から電話がかかってきた。

どうやら父はもう今日にでも退院したいらしい。
重症室に入っていて、2時間ごとにバイタルのチェックを受けていて
酸素吸入してたり導尿したりしている状態なのにだ。
とても興奮している。
入院の書類にサインをするために呼んだんじゃないし
そもそも呼ぶのだって騙されたようなものだという。

それも踏まえて先生とお話をすることになった。

ひと通り今の状態の説明を受けた。
昨日の夜に電話で聞いた情報の補足のような感じ。
ただ、先生は、この状態では治療が困難だ、という。
本人に治療の意志がないし、暴言もある(正直本当に申し訳ない)。
治療を拒否する患者を治療することは法律上できない。
不調の原因を突き止めることもできていないまま
治療を始めることもせず退院した場合
また苦しい状態になるだろうし、また搬送されてくると思うし
最悪の場合、心停止もありうる。
そういうことになっても病院の責任ではない、という書類に
サインをしてほしい
と言われた。

本当に申し訳なかった。
夜中に搬送された苦痛を訴える患者の
症状を和らげるために処置をしてくれて
さらに原因を突き止めて元気になってもらうために
チームを組んでたくさんのスタッフが関わってくれているのに
暴言を吐くわ退院したいと言うわ、だなんて。

父の意志は固く、こうなると誰の言うことも聞かないので
私は仕方なくサインをした。
その後で先生が再度父に説明をするのを見ていた。

言質をとるためだとは思うが、先生も切れそうになっているように見えた。
最終的には父もその書類にサインをして退院をした。
私はただひたすらに申し訳なくなり、担当の先生や看護師さんに
何度も頭を下げた。

父は、自分の体の扱い方を決める権利はまず自分にある、と言った。
それはその通りだと思う。
でも、先生は、治療する能力もあり、目の前に苦しい症状を抱える患者がいるのに
治療を拒否されるなんて、悔しいだろうな。

一方。
退院した父は晴れやかな顔をしていた。
思っていたよりも足取りも軽やかだった。
もっとへろへろのよぼよぼの状態を想像していた。
開放されたような気分だ、と言っていたけれど
あんなにたくさんの人が手を尽くそうとしてくれたのを拒否しておいて
開放もないだろうと思うけれど。

悲しくなった。
今回治療を拒否したことで
父の寿命は短くなったかもしれない。
もしかして本当にもう会えなくなるかもしれない。
今日会ったのが最後になるのかもしれない、そう思って
別れ際に握手をした。

しばらく会わないうちに、すっかりおじいちゃんになってしまっていた父。
年齢からすればとっくにおじいちゃんなんだけれど
髪が白く薄くなったり、歯がもろくなったり、そういう、さまざまな
加齢のしるしは目に入るのに
どうしてもうまく受け入れることができない。
悲しい。とても悲しい。

別れた後に電話で少し話した。
仕事をがんばりたい、これが最後の仕事だから、と言っていた。
多分それは、この仕事が終わったらリタイヤして悠々自適、という意味ではない。
今回のことでなのか、もっと前からなのかは分からないけれど
父は自分の期限を切った。
体調を整えてがんばればいいのにと思うけど
父はそうじゃない道を選んでしまったのだ。

いつか父が亡くなってしまう覚悟はまだできない。
でも、そのときがいつか来るのなら、
こういうことを願うのはよくないのかもしれないけれど
なるべく痛みや苦しみがないような形になればいいと思ってしまう。

一緒に暮らしている間や、離れた後もきちんとたくさんお話をしていれば
もっとわかりあうことができたのだろうか。
そうしたら、今回のことだって他の道があったかもしれないし
先生や看護師さんに迷惑をかけたり疎まれたりしないで
きちんと意志を伝えることもできたのかもしれない。

これからどうしよう。
お互いが後悔のないようにしたいけれど、わからない。

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