作家の栗本薫さんが亡くなったらしい。
私は彼女の作品の熱心なファンという訳ではなかったけれど
悔しい。勿体無い。そう思った。
死んでしまったら、その人が生きていたときに何を考えていたかなんて
他の人には分からない。
頭の中に無限の物語があったとしても、その人の手や口を通して
語られることがなければ、その種は永久に咲かない。
グインサーガは126巻まで出ているから(外伝を除く)
1ヶ月に10冊読むと仮定しても、1年以上かかる計算になる。
私のお財布事情では、ひと月に5000円も本にかけられないので
実際にはもっとかかる時間は長くなる。
学生時代に10巻くらいまでは読んでいたんだけど
完結したら、全部通して読もうと思っていた。
思っていたのに。
もっと長く続くはずだった小説を残したまま死んでしまうのは
どれほど心残りだっただろう。
もう続きが読めない、っていう私の悔しさよりはるかに悔しかったに違いない。
高校時代に、栗本さんのレダという小説を読んだのを覚えている。
私、あまりSFって読まないんだけど、かなり面白かった。
今読んだなら、また違う感想を持つのかな。
もう一回読みたいなあ。ブックオフ行ってみようかな。